”国語=センス” は間違い

国語の問題の最初に”次の文章を読んで後の問いに答えなさい。”と書かれています。 これは文章にどのように書かれているか答えなさい。ということです。”あなたはどう思いますか” という読み手の意見を聞く問題はありません。自分のセンスで答えようとするとどうしても自分の考えで答えを 導こうとしますが、国語は、作者はどう主張していますか、本文にどう書いてありますかを答える科目なのです。

作者は、自分の考えを読み手に理解してもらうために、筋道をたてて説明しているはずです。その筋道にしたがって読み解いて 作者が伝えたいことを読みとればいいのです。作者の主張を読み取るだけなので、センスとか、感性は関係ありません。

どうして出来る子と出来ない子がいるの

出来ない子は要点が見つけられないのです。文章が長いと段落ごとに要点があります。作者は要点をわかりやすく説明するために 具体例とか、たとえ、体験談を交えて説明します。これらは作者が自分の意見や考えを読者に解らせるために使っています。これが 筋道です。読み手は、この筋道を理解して、何が要点かを読みとればいいのです。要点が読み取れるか読み取れないかが、国語が出来る子と 出来ない子の分かれ目です。

訓練して、正しい読み方を覚えれば、かならず正解できる

どんなトレーニングをするの レベル1

初めに一文を読む練習をします。文の中の主語、述語、修飾語の関係が正しく理解できるようにします。

修飾語はどのことばを修飾しているか、どのことばと、どのことばが関係があることばかを理解していきます。

 

どんなトレーニングをするの レベル2

一文が正しく読めるようになったら、文と文のつながりを覚えます。文はまったくでたらめな順番で書かれているわけではありません。 作者は筋道をたてて文章を書いているからです。文と文のつながりでは、接続語、代名詞に力点をおいて勉強します。 接続語は文と文がどういう関係かを決める言葉です。接続語を意識すれば、論理的に文章を読む力が高まります。 小学校でこそあどといって使い方の練習をした方もいると思います。繰り返しを避けるために使われるこれ、それ、あれ、どれが実際に何をさしているかを読取り 文と文がどうつながっているか理解します。

 

どんなトレーニングをするの レベル3

文章にある要点とかざり、主旨を読取る練習をします。文章で使われている”言葉”を意識します。 言葉は文章ではひとつの意味しか持ちません。 どんな言葉でも国語辞典を見れば、いくつかの意味が書かれていますが、 その文脈で使われている場合の意味は常にひとつだけです。 文脈からその言葉がどういう意味かが決まります。作者が言葉とどう使い分けているかを意識できれば 文脈を理解でき、どのような要点があるか、作者が本当に伝えたいこと、主旨がなにかも読取れるようになります。
inserted by FC2 system